現実問題を少しだけ

FARRM PARTY ! vol.0.5、もうすぐ開催です。今回、ご用意する料理やお野菜の都合で事前予約制とさせて頂いておりますが、おかげさまで多くの方にご予約頂き、残席もあと僅かとなってまいりました。ご予約がまだお済みでは無い方は、こちらの告知をご覧の上、メールフォームよりご予約下さい。
さて、今回はFARM PARTY vol.0.5のゲストファーマーであるFAM FARMさんのご紹介連載第三回目です。第一回目はFAM FARMの農園主である小島さんのご紹介、二回目はFAM FARMさんがなさっている農法、拘りのお野菜のご紹介をさせて頂きました。第三回目となる今回は、こだわりの裏に隠されたFAM FARMさんの実態について少し触れていきたいと思います。
農薬や化学肥料を利用しないこだわりの農法でお野菜を育てているFAM FARMさん、畑は全体で1.3ヘクタール程あるそうです。「全体で」と書いたのはこちらの畑マップをご覧頂けると解るように、計五カ所の畑が飛び地になっているからです。
一般的には農業従事者の高齢化、農業の規模縮小、減少などを原因に増えていると言われている耕作放棄地。であれば、簡単に農地を借りる事ができるのでは無いか?とお思いの方も少なく無いと思いますが、実際にはなかなかそう上手くは行きません。工業用地や住宅用地への転用も少なくなく、農地を貸し出す側も非常に慎重だそうです。農地目的で貸し出したが、不法投棄の場として利用されてしまったりと言ったリスクも伴います。ですが、そんな状況の中、2007年以降、少しずつ、しかし着実にFAM FARMさんは農地を拡大し続けてきました。結果として作業効率が低くなってしまう飛び地と言う形になってはいらっしゃいますが、それもまた国土が狭く、山川が多い、日本らしい農業なのでは無いかと小島さんはおっしゃいます。
既にFAM FARMのお野菜を購入された方はご存じかと思いますが、FAM FARMで作られたお野菜はオーガニックや無農薬のお野菜ではありません。正確に言えば、そう言う事が出来ないのです。
実際の農法がどうか?と言う問題では無く、1999年に制定された農林物資の規格化および品質表示の適正化に関する法律(JAS法)の制限により、そう表示し、販売する事が出来ないのです。JAS法というのは、化学的に合成された肥料及び農薬を避けることを基本として、播種または植付け前2年以上(多年生作物にあっては、最初の収穫前3年前)の間、堆肥等による土づくりを行ったほ場において生産された農産物であると言う認証を行う法律です。そしてこの規定をクリアした農作物に限り、有機野菜、オーガニックと表示し、販売しても良いと言うものです。
このJAS法、消費者の観点で言えば、食の安全を担保してくれる便利な法律と捉える事ができますが、生産者である農家に与える影響は少なくありません。農家が有機JAS認定を受けるためには、数年と言う期間、度重なる審査を受け、その間に発生する多大なコストを農家側が担わなくてはなりません。もし仮に、JAS法の適応を受け、有機JASマークを表示し、販売する事によって、より安定的な販路を確保する事ができます。ですが、コスト負担、作業負荷が高まる事は、小規模農家の方々の日々の利益を圧迫する恐れが有るのです。
FAM FARMさんのお野菜を届けていただくと、届けていただいたお野菜と共に、こんなコメントが添えられてきます。
どこまでを無農薬、有機と捉えるかは一人一人違うと思いますのでそのあたりはみなさんの感じ方におまかせしたいと思います。とにかく僕としては少しでも安心感のある物をお届けしたい、野菜を楽しんでもらいたいと言う思いで取り組んでいます。信用していただけるように努力していきます!
こうした背景は一足飛びに乗り越える事はできません。今回、FARM PARTYを通じて生産者の方々と消費者の方々が出会い、それぞれの立場をもって考え、自分たちなりの考えをもって日々を過ごしていく事が現在最良の選択肢なのでは無いかと思います。スーパーマーケットや量販店に行けば、安くお野菜が手に入る時代です。コンビニにいけば加工食品も安く手に入れる事ができます。でも、一人一人にとって有機や無農薬と言う捉え方が違う様に、日々口にするお野菜に対してもまた、価値観や判断基準が違っても良いのでは無いかと思います。また、FARM PARTYがそうした出会いや、考える機会を提供できる場になり、続けていく事が出来ればとも思います。
また、こうした背景の中、うだるように暑い日も、木枯らしが吹き荒れる日も畑に出て、防虫ネットで野菜を覆い、害虫を手で駆除し続け、育ったFAM FARMのお野菜達がFARM PARTY vol.0.5で皆さんをお待ちしています。開催は今週末の土曜日、11月27日(土)18:30 から。スタッフ一同、皆様のお越しをお待ちしております。
> FARM PARTY vol.0.5の詳細、ご予約はこちからかどうぞ。
(執筆・撮影:サトウマサヒコ @masahikosatoh)
This entry was posted on 火曜日, 11月 23rd, 2010 at 2:34 PM and is filed under famfarmさんについて, FARMPARTY! vol.0.5. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.
11月 23rd, 2010 at 2:54 PM
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